スラックラインで絆が深まる法則
FREEFALL編集長 高須基一朗
スラックラインを長い期間 楽しんでいる方々ならば、スラックラインを通じて培うコミュニケーション能力の高さについては、理解していることだと思う。
今回は、このスラックラインのコミュニケーション能力の長けている点について紐解いて取り上げたいと思う。
よく仲間意識を強めるならば、“飲みニケーション”といた言葉を聞く。
酒を飲んで、酒の力を借りて、お互いの腹の内を話して気持ちを通わすことを俗にいう。
マスメディアによって、語呂が良く造語を作り流行らした言葉なのだろうが、スラックラインのコミュニケーション造語ということも考えてみよう。
スラニケーション。
語呂が悪い。
綱ニケーション。
響きが悪い。
頭が柔軟じゃないのか、おっさん化が止まらず老化の影響で脳みそが凝り固まっているのか、インパクトあるキャッチ―な言葉を思い悩むのに時間を費やすのもなんなので、何か良い表現が思いついたら、発表したいと思う。
本題に戻す。
以前、臨床心理士の高部先生という方に、話を聞いたことがある。
人間は、わざわざ危険なことや新しいこと・ものへの探求心を抑えることは極めて難しく、
危険なこととは、『興奮』や『快感』を生み出すものなのだそうだ。
アンバランスな状態を楽しむ危険度の高いスポーツであるスラックラインは、これにドンピシャで当てはまる。
1m以上の高さのスラックラインに乗った際に恐怖を感じたはずだ。
さらに掘り下げれば、スラックラインで初めて裏落ち(ラインではねて、頭がさかさまになって地上に落ちる失敗状態)した際には、チンさむ状態に陥ったはずだ。
チンさむとは、下世話な言葉に聞こえるかもしれないが、ジェットコースターやフリーフォールなどの遊園地のアトラクションの乗り物などで落ちる時や、
車で凸凹道を突然に跳ねたタイミングなどで感じる、股下の部分がゾワッとする感覚を言う。
そして簡単そうに見えて難しいといった視覚的なギャップの魅力も感じさせることができるのもスラックラインの魅力であり、他のスポーツには、なかなか真似できないポイントともいえる。
運動不足を感じ、新しいスポーツの趣味を探していた人が、スラックラインを見たときに、これならばと心に突き刺ささるはずだ。
わたくしがスラックラインに初めて触れて体験した最初のころを思い返せば、スラックラインの上を数メートル渡るだけでも、とても興奮して満足感を感じることができた。
そして、吊り橋効果も発揮するスラックラインは、スラックラインを通じで、男女間でもコミュニケーションを取るのに、これほど簡単に距離を縮める武器はない。
ゆえに前述の“飲みニケーション“と同様にコミュニケーション・ツールとしてはとても優れた利点を多く持っているというわけだ。
現にスラックラインを通じて結婚まで結果を残したカップルは数知れず。
身近には、スラックラインのプロライダー契約者まなてぃー&かっしー、藪木&ちえぞー、れい&トニーと、スラックラインのとっぷらいだー競技者同士、イケてる新婚カップルが次々に誕生している。
もっとリアリティーあることを例に挙げよう。
スラックラインの体験をするときに、イケメンのライダーたちがスラックラインを指導する際に、それに挑戦する女性は楽しそうに笑顔が見せてくれる。
これは男女、逆のパターンでもいえる。
この際に、必ずエスコートすることを忘れずに初心者の手に手を添えて、スラックラインの楽しさを指導する。
ここも良いポイントだ。
イヤらしい意味なく、さらっと手をつないでスラックラインの面白さを伝えることができる。
仮に、イケメンのGAPPAIと、どちらかといえば強面の面構えのわたくしがスラックラック(初心者用のスラックラインの体験用器具)の前で体験会を開催したら、統計すれば、間違いなくGAPPAIに女性客がたくさん並び体験してくれることだろう。
実は過去に、日本最高峰のフィットネスジム・トータルワークアウトの福岡店でGAPPAIにスラックライン体験会のレッスンの先生として、お願いしたことがあった。
客層は俗にいう富裕層の方々ばかりが集い、見た目にも着たての良い華やかな方々だった。完全予約制の中、そこに集まる女性客もとても美しい方ばかり。
そこで身をもって知った。
GAPPAIがレッスンすると、みんなニコニコ嬉しそうにスラックラインをやっているなと。
特に若い女性からの引き合いは、引く手あまたという感じで体験会のイベントは終始 和やかなムードで進行した。
レッスンを受けてくれたお客様に終了後にアンケート調査に協力してもらい、
そのすべてが、GAPPAIのレッスンがとても良かったと高評価をしてくれた。
この結果を一つとっても、スラックラインは、楽しく時間を共有するのに長けている。
自分を少しだけ美化する意味でも、一つだけ例外を言いたい。
それは子供だ。
どちらかというと、体重も増量傾向にあるわたくしは、見た目に隙のある体型をしている。
隙がある体型は、無邪気が売りの子供には受け入れやすい傾向にある気がする。
ゆえに、子供の対応となるとスラックラインの体験会では、わたくしもそれなりに貢献できることを自負している。
スラックラインとは幸せを運ぶツールなのだ。
どこかの企業が“天使のはね”といったキャッチフレーズで爆発的な商品の売れ行きに至った話を聞いたことがあるが、
スラックラインも、幸せを運んでくれるコミュニケーション・スポーツとうキャッチフレーズを武器に提案していったら、もっと普及するのではないだろうか。
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