アメリカ遠征3戦連続優勝なるか!?
写真提供:細江樹
文:FREEFALL編集長 高須基一朗
DOMINION RIVERROCKにて優勝。
更にサンタモニカへ移動してマッスルビーチで優勝。
現在、高校3年生17歳の現役高校生ながら、単身 渡米しスラックライン漬けの日々を過ごし、結果を残している細江樹選手(以下、ITSUKI)。
大学への進学なども視野に入れた場合、この春先から夏に向けて高校3年の学生には重要な期間といえるが、約半ヵ月ほどの期間を休学し、スラックライン海外遠征を優先した。
相当な覚悟をもって渡米を決断したことだろう。
その覚悟が実を結び、アメリカで二大会連続で優勝という快挙を成し得ている。
右肩上がりに調子を上げているITSUKIだが、この人生における転機ともいえる渡米が、
メンタル面での強さをさらに強化していることを裏付けているのではなかろうか。
そして、いよいよ世界最高峰スラックライン国際大会の一つであるGoPro Mountain Games(以下、GMG)が来週6月9日~11日に差し迫っている。
本人が、是が非でも優勝したい国際大会の一つだ。
持ち味である縦回転からのfeetやfeet to feetのフィニッシュのスタイル重視・会場を沸かすトリックラインの演技構成ゆえに、日本でもファンは多い。
トリックラインの演技構成スタイルをぶれずに崩さず、さらにISIルールに順応し、高得点をたたき出していることも、ITSUKIの精神面での強さを引き出しているポイントでもあるのではなかろうか。
それゆえにGMGでも勝ち方に、こだわりを持って挑んでくることだろう。
ITSUKIは、これまでの国際大会に国内主要大会でも優勝を狙える実力がありながらも、
なかなか優勝まで、あと一歩のところで苦渋を飲む結果に終わってきた苦労人の一人でもある。
記憶に新しいところでは、昨年の日本スラックライン連盟が主するJO(日本オープン)で決勝戦で優勝を逃した。
ようやく今年に入り、
こだわり続けたスタイルを貫き、結果が伴ったがゆえに、この勢いそのままにGMGで世界王者へ上り詰めることができるのかが注目のポイントとなる。
昨年度のGMGに比べると、アメリカでトランプ政権の余波を受ける形で、南米系の選手が米国へ入国審査がかなり厳しくなり、南米系の強豪選手たちが軒並みGMG参戦を欠場するといった波乱が起きており、世界トップレベルの選手すべてが揃わない。
とりわけ、チリのアブラハムやブラジルのペドロといった南米トップ選手が参戦をしないことから、今年のGMGは日本勢の選手が表彰台に上がるチャンスが極めて高いことになる。
現段階で、
日本スラックライン界における新四天王のITSUKI、HARUKI、YUGAの三選手が参戦を表明していることから、
この日本人三人が、GMGの国際大会で表彰台を独占するといった衝撃の結果も夢では無い。
来月6月11日の決勝ラウンドが楽しみでならない。
(日本時間で6月11日27時~スタート予定*)
タイムスケジュールは以下の通り、
6月9日(金)現地時間
Qualifying Round 1 – 12:00
Qualifying Round 2 – 15:30
6月10日(土)現地時間
Semi-Final Round 1 – 12:00
Semi-Final Round 2 – 15:30
6月11日(日)現地時間
FINALS Heat 1 – 12:00
FINALS Heat 2 – 15:30
Awards – 16:30
【昨年度2016年度GMGハイライト動画】
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