マッチング対決の面白さ。

FREEFALL編集長 高須基一朗


いよいよ、3月25日より開催のSLACKLINE FREESTYLERSまで残り11日と差し迫る中、
マッチング対決の発表が明日に迫っている。 

現段階での出場予定選手は下記の通り。

 <出場選手>

 ・男子 

HARUKI KINOSHITA / 木下 晴稀
YUGA NAKAMURA / 中村 侑我
ITSUKI HOSOE / 細江 樹
KENJI KURITA / 栗田 賢二
RIKUTO NAKAMURA / 中村 陸人
TAKAHUMI YAMAGUCHI / 山口 隆文
YOSHINOBU AZUMA / 我妻 吉信
EISHIN HAYASHI / 林 映心 
KOTA HAYASAKA / 早坂 航太
HIROYUKI GOTO / 後藤 啓之
EIICHI TAKASHINA / 高科 英一
SOUMA ISHIDA / 石田 創真
SHINICHI IKANO / 猪鹿野 真一
EMILIANO GIMENEZ / エミリアーノ・ヒメネス 


 ・女子

 AYUMI OKADA / 岡田 亜佑美
MIO SUDO / 須藤 美青
KAZUKO NISHI / 西 和子
YU SASAKI / 佐々木 優
AKARI SASAKI / 佐々木 燈
FUCHIGAMI MAO / 渕上 万緒
YUKIMI FUKUDA / 福田 恭巳  


当大会は、トリックラインの各種・技の得点が明確に発表されているISIルールにてジャッジングされる。

1ヒートごとに各選手90秒のライディングの持ち時間を要し、 

25日の予選ラウンド、 

26日の決勝ラウンド、 

共に2ヒート(90秒×2回の演技)行い、
2ヒートの内どちらかの得点の高いベストポイントで評価され上位選手が決勝ラウンドへ進み、得点が高い順に順位が確定する。

また、本イベントにおける男女共に上位4名の選手は、9月に開催予定のスラックラインワールドカップ『FULL COMBO』への出場権を獲得できることが約束されている。
当大会はシングル・エリミネーション形式(1on1で優越をつける対戦)ではないが、
イベントの進行上、2人が同時にライン上で競うので、それに見合う均等な技術者同士が戦うのがふさわしい。
それに加えて、師弟関係や、ライバル関係、因縁の関係、リベンジ戦など、
選手それぞれによって思いは違えど、多種多様な対戦の組み合わせが実現できる。

組み合わせについては、
主催者から出場全選手に向けてアンケート調査が行われ、
優先的に対戦者を選ぶことができるマッチングシステムでの決定を推進している旨を発表している。


各エントリー選手より、第一希望から第四希望を主催者へ伝達し、
マッチング率の高い選手同士が対戦決定とされるわけだ。

 エントリー選手より、希望が無い場合や無記名、返信が無い場合は、委員会の判断で確定。
またSNS上での一般観戦者からのリクエストも反映されることも銘打っている。


ということで、勝手ながら日本スラックライン界が盛り上がるであろうピックアップ対戦について書きつらねていこうと思う。
 

まずは、昨年度2016年の前回大会において、表彰台を惜しくも逃したことで悔しい思いをした細江樹選手と、

僅差ながら3位の表彰台をかっさらった早坂航太選手の対戦。
昨年は、早坂選手がISIルールをしっかり熟知して挑んだことが功を奏し、表彰台 第3位を獲得した。
両者は一年でどれほどの成長を遂げ、

今年度は、どのようなハイレベルなバトルをしてくれるのか? 

一年間でスラックラインのスキルがどこまで伸びているのか??

その差は埋まったのか?

ひろがったのか?

はたまた、チカラ差は逆転してるのか?

まずは早坂航太VS細江樹のセッションを見てみたい。 

また、
エレファントスラックラインズのライダーとして契約を満期して、フリーに転身した2人。
早坂航太選手 VS山口隆文選手、
この2人の対決も面白いであろう。
 

エレファント・スラックライン ジャパンの歴史において、去る者もいれば、ライダーとして孤軍奮闘 最前線のエレファントジャパンのトップライダーの1人として頑張っている中村侑我選手についても忘れてはならない。 

ゆえに、新旧エレファント対決として、
中村侑我選手VS早坂航太選手
中村侑我選手VS山口隆文選手
この対決も ものすごく観たい。
残る者が成長する姿を 先輩達にぶつけるといった物語も胸を打つことだろう。
どのような技がくり出され、相手を挑発し、気持ちをぶつけてくのかが楽しめる。


 少し話は逸れるが、今年1月~3月まで3カ月間を高校受験に中学卒業と多忙に過ごしていた日本スラックライン界のエースの一人である田中輝登が練習不足を理由に、本大会へのエントリ―を断念した。 

これによって、男性の部では細江樹選手、木下晴稀選手、中村侑我選手、早坂航太選手、以上4名が
総合的な技術面で見れば、上位4名に位置する。 

前述の通り、上位4名が世界大会への切符を獲得できるがゆえに、
この4強に対して、他の選手がどうやって点数を積み重ねて、上回る点数をたたき出すのかが、出場に大抜擢された選手たちに課せれらた1つのテーマでもある。
 

この課せられたテーマの下、ハイレベルな舞台へ果敢にも挑んできた 

我妻吉信選手 

栗田 賢二選手 

後藤 啓之選手
高科 英一選手 
石田 創真選手 
猪鹿野 真一選手

 以上6名の勇気ある猛者たちに、まず何よりも評価し称賛するべきだと思う。 

この6人が、4強の壁をぶち破ってくれることも見どころの一つである。


少し着眼点を変えてみる。

30代に40代にして、まだまだ現役選手。

充実したスラックライン ライフを送っている面々が名を連ねている。

身心ともに充実して羨ましいかぎりだが、
ここでミックス・アップして、より良いセッションが見れるのではないかと胸躍る対戦。

それが高科選手VS我妻吉信選手。

 第一回 日本オープンを制し、今もなおアラフォーになりながらも、『オープンの部』で戦い続ける我妻選手。
同様にアラフォーでありながら、シニア部門には目もくれず、『オープンの部』で技術面では申し分ないスキルを持ちブランドサポートライダー達と渡り合っている高科選手。
いまだ、肉体的には衰え知らずな二人の成長を見ながら楽しむセッション。
二人には、アラフォーでも、トリックラインでまだまだやっていける底チカラを見せつけプライドをかけた戦いをしてほしい。 


スラックライン界での、イケメンとして名高い二人。 栗田選手VS後藤選手。
技術面においても、拮抗する可能性があるがゆえに、この対決も観てみたい。

猪鹿野選手には、小谷場エンジェルの佐々木姉妹と対戦してほしい。
小谷場スラックライン長として、成長する子供たちを前に平然と戦えるのか!?
そこが面白味や醍醐味になるのではないだろうか??
これは勝手な妄想だが、小谷場エンジェルズの佐々木姉妹に花を持たして二連敗し、
悔しがる猪鹿野選手。
そういった、春らしく心温まり ほっこりする場面なんかが見てみたい。 

それとは対照的に、鬼の形相で、完膚なきまでに小谷場エンジェルズの佐々木姉妹を
大人げなくやり倒す姿も見たいような気もしないではないが…。 

二律背反的な気持ちが交錯する。 


本大会で不気味な存在としては、

アルゼンチン出身でスペイン在住のMILIANO GIMENEZ / エミリアーノ・ヒメネス。(以下、エミ)世界中の様々なスラックラインのイベントに顔を出しているレベルの高い選手である。 

この状況から察するに、たぶんボンボンのドラ息子だろう。 

海外からのエントリーで唯一の外的ゆえに、

日本開催のイベントで大暴れして、気持ちよく帰ってもらう結果は、正直いって気にくわない。

故に木下晴稀選手に日本人の強さをしっかり見せつけて完膚なきまでにチカラ差を見せつけてほしい。

ゆえに木下選手VSエミ。


【加筆】
外人選手に対して悪態をついた表現で、一部の皆様から不快であるとの連絡、さらには消してくれとの要請がありましたが、
一度吐き出して発表した言葉を消す気は無いです。
昨年、日本オープン 国内大会でありながら、外国人選手に優勝を掻っ攫われた結果が脳裏をよぎり、あの時のような悔しい思いは嫌です。
他にも過去にジャッジミスで外国人選手に軍配があがるという失態すら目の当たりにしたことがあり、
外国人選手が寛容な日本にタイトルを取りに気楽にきているあたりが気にくわないんです。
ゆえに日本にタイトルを取りに来る外国人選手は外敵です。
だからこそ、あえて語尾を強めた表現をチョイスしています。

国内の主要大会へエントリーしてくる外国人選手に対して、ここまで歓迎体制な国は日本ぐらいです。

表彰台に日本人選手のみが名を連ねることこそが、わたくしの切なる願いです。




そして興味深い存在として

成長著しいポテンシャルの持ち主、兵庫県の雄・石田創真選手。 

スラックラインを初めて日は浅いが、非常に成長速度が速い。 

その成長速度の速さから、早坂航太選手が突如として、この日本スラックライン界へすい星のごとく登場した時のような感じという声を関東圏で、

ちらほら耳にすることがあった。

ゆえに、
早坂航太選手VS石田創真選手 

後にこの対戦が、新しい歴史の扉を開く1ページなる気がする。


さて、
こうなると女子の部。 

女子エントリーメンバーが男性メンバー数と比較すると決して多くない現状と男女混合で組み合わせも有りだという観点から、 妄想を膨らまして考えていく。


 見慣れた対戦ばかりで、女子同士を戦わせるのは、どうもピンとこない。
どちらかというと、女子が男子を、万に一つもぼこぼこにする可能性があるかもしれない流れがよい。 

そこで女子と技術面で拮抗関係にある男性選手をチョイス。

練習環境や人間関係値を見定めつつ判断していく。 

福田恭巳選手VS栗田選手 

須藤美青選手VS石田選手 

岡田亜佑美選手VS 山口隆文選手 

西和子選手VS 後藤選手

渕上万緒選手VS猪鹿野選手
 

我ながら個人的にテンションあがるマッチメイク。


そして、小学生ながら選出された林映心くんと中村陸人くん。

 この二人のキッズは、間違いなくトップライダーの選手たちとセッション・対戦を熱望していることと思うが、ここは、しっかりキッズはキッズ同士で戦ってほしい。 

大人を倒すことや、女子を打ちまかす戦いより、ライバルをライバルとしっかり見定めた
戦い。
2ヒートとも同じ対戦で、お互いをよりライバルとして認識することで、ぶつかり合うのが良い。
大人側の観点から考え、

小学生と戦うことを宛がわれた者たちの感情を汲んでみた。 

今や日本スラックライン界のトップ選手に目を向ければ、男女ともに10代ばかりが目立つ。
成人した大人たちを未成年が当たり前にスラックラインの舞台で打ち負かされている。

子供たちの活躍は本当にすごいことだが、それが当たり前になっていることには聊か違和感を感じることがある。
他のスポーツでも、どんなに化け物じみた天才児でも、シニア部門へ簡単に立ち入れるようにはしていない。 

16歳まではジュニア選手権以外の国際大会への参加は不可能にしている競技すらある。

大人の舞台へ子供が足を踏み入れていくタイミングについて、今の日本スラックライン界の状況に、常々 疑問を感じている。

 物心つく前の未成熟な子供が、大人の威厳に左右されない環境は、決して良いわけではない。 

それゆえに二桁にも満たない子供が大人を打ち負かしているような余興が、はたして必要なのかとも感じる。

 子供との対戦相手に選ばれた大人が、配慮や遠慮によって、得点に影響をあたえる可能性がるのならば回避してほしい。

子供同士でのびのびとやってほしい。
 

以上のように、我ながら かなり遜った価値観を押し付けている感は否めないが、

これも一つの意見 マッチメイクである。 

SNS上で一般観客からの公募をとの表記から推察するに、筆者のマッチメイクの意見が採用される事は皆無である。


ISIルールは加点方式の得点において、

順位確定する方式ゆえに、

直接の対戦で優越が確定するトーナメント形式ではない。

とはいえ、会場で見ているスラックラインファンの観客に対して、

分かりやすく楽しいイベントに仕上げていくためには、マッチメイクは、

とても重要なポイントであり、

SLACKLINE FREESTYLERSの魅力の1つでもある。


皆さんはどう感じるだろうか?? 

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