世界に激震!! 世界タイトルを獲得をした細江樹の存在感。
写真提供©SLACKLINE INDUSTRIES
文 FREEFALL編集長 高須基一朗
まずもってスラックライン専門誌『FREFFAFALL』webコラムをご覧いただいている読者の皆様にこの場を借りてお詫びしたい。
先週末金曜日に発表したWebコラムにて日本人選手はISI国際ルールの採点において600点越えも夢では無いと記述で扱ったが、それは大きな間違えだった。
よもやアメリカ海外遠征一発目の『Dominion RiverRock』(米国 現地時間2017年5月21日)で、世界中のトップライダーがいまだ超えることがなかった600点越えを細江樹選手(以下、ITSUKI)に木下晴稀選手の
日本人 二人が、いとも簡単にやってのけてしまった。
それに加え、優勝したITSUKIは世界を震撼させた驚異の676点。
これはISI国際ルールが発足されて以降、公式戦で世界最高得点となる。
あと残り10秒あって大技のコンボを一つ決めていたら700点越えも夢では無い。
この結果により、今後開催されるISI公認の国際大会においては、600点を超えることが表彰台へ上り詰めるための一つのボーダーラインとして定義されることになるであろう。
そして、700点の大台に上り詰める選手が現れるのは時間の問題かと思われる。
もちろん日本人選手が、その偉業を成し遂げてくれるであろうことに夢が膨らむ。
ITSUKIは、この優勝のタイトルを引っ提げ、このまま米国に約半月の期間を滞在し、他の世界中のトップライダー達と行動を共にする。
今週はロングラインのコンペへ参加し、それとともに時差ボケも解消。
万全を期して6月初旬に同国アメリカ・コロラド州ヴェイルへ場所を移し、
世界最高峰の一つと称されるスラックラインの祭典『GoPro MOUNTAIN GAMES2017』へ挑むことになる。
ITSUKIにとって、『GoPro MOUNTAIN GAMES』は深い思い入れがある。
自身が幼少時代にあこがれを抱いていた元世界王者アレックス・マンソン(米国)と初アメリカ遠征で初対戦した大会こそ、この『GoPro MOUNTAIN GAMES』である。
彼の人生を振り返れば、初尽くしのタイミングが、アメリカのGoProイベントである。
さらにITSUKIは、現在では日本のGoPro(注釈①)サポートライダーのスラックライン界における唯一の存在であり、GoProの冠がついている米国の国際大会での優勝は、本人が数年前より狙い続けているタイトルの一つであろう。
前哨戦となるISI公認の国際大会の一つ『Dominion RiverRock』で世界王者に輝いたことは大きな意味を持ち、弾みをつけた。
国際大会での初タイトルゆえに、これに満足すること無く猛省し、
更に高みを目指すべく志が強まっていることだろう。
ただ、ここは気を引き締めて、遠征中の練習による大怪我だけには気を付けて、
アメリカ滞在期間を過ごしてほしい。
プロライダーとは、本番に向けて、
体の状態を整え万全を期して挑むことが必須であり、このコラムを通じて本人にも伝えたい切なる願いだ。
これは日本のスラックライン・ファン全て者達の願いといっても過言ではない。
凱旋帰国は6月13日に成田空港。
更なる吉報が日本のスラックライン・ファンに届くことが楽しみでならない。
【注釈①】
アクションカメラの先駆け的存在で、世界中に愛好家がいるコンパクトカメラの一種。
掌に収まるコンパクトサイズながら、最大の魅力は、スポーツ時の撮影に適した、防水・防塵を採用したカメラである。
【公式サイト】https://jp.gopro.com/
【細江樹officialsite】http://itsuki.asp-a.com
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