GMG-HARUKI編

【写真はRedBull Japan本社にて】

*FREEFALL第二号より転載 写真提供:木下浩治様

文:FREEFALL編集長 高須基一朗


 昨日のコラム記事は、アメリカで開催される『GOPRO Mountain Games』(以下、GMG)参戦予定の細江樹(ITSUKI)をテーマにして特集を組んだが、

本日は木下晴稀ことHARUKIを主人公に して記事特集とする。

テーマの一つは同じくGMGで、切り口を変えてみる。


長野県小布施町を拠点に活動。

トリックライン部門においてメキメキと成長し、あっという間に国内トップ戦線の選手にまで上り詰め、

昨年は、

アメリカのX-GAMES 優勝

フランスのNATURAL GAMES 優勝

ドイツのSLACKLINE MASTERSタンデム部門 優勝

と主要な国際大会で次々に世界チャンピオンに輝く快挙をやってのけ、世界に木下晴稀の名をとどろかせた。

その噂は国内でも話題となり、

今年の春先には、プロアスリートならば誰もが羨むレッドブルアスリートとして、

スラックライン部門で初ライダー契約を成しえている。

今や木下晴稀の動向に日本中のスラックラインファンが注目を集めているといっても過言ではない。


 しかしながら、実はGMGで世界王者へ輝くということだけは達成できていない。

来週に控えているGMGのイベントで世界王者へ輝くことは、日本国内トップ選手の地位をさらに盤石にする意味でも、とても大切な国際大会の一つといえる。

更に本人の立場で考えれば、昨年取りこぼした国際大会の一つであり、ここは優勝の栄冠タイトルを獲得したいと願っていることだろう。


GMGの歴史を振り返れば、

一昨年2015年に早坂航太が世界3位。

昨年2016年は準優勝・世界2位に田中輝登、第3位に木下晴稀。

二年連続で日本人が表彰台に上ることは叶ったが、世界チャンピオンの栄冠に届くことはなかった。

あと一歩のところまで日本人は来ていながらも、誰も頂に到達することはできていない。

ただし、今年は違う。

世界を基準に考えても、日本人ライダーは世界トップクラスのスキルを持つ選手ばかりが揃っている環境にあり選手層は かなり厚い。

今やスラックラインのトリックライン部門において世界の中心は日本といっても過言では無い。

それゆえに、

今年こそ、初の日本人世界チャンピオンに輝くことへ期待は高まる。

昨日、コラムで特集を組んだITSUKIと、本日の主役であるHARUKIの二人は、

GMG優勝戦線を争う戦いにおいて、ライバル関係の立場となるのは、ほぼ間違いないだろう。

90秒間の競技時間の中で、一つのミスが大きな痛手となり、どちらに優勝が転んでもおかしくない。

肉薄した高水準レベルでの戦いに、日本人の二人が挑むといったことになる。

ITSUKIとHARUKI、どちらの日本人が世界チャンピオンに輝くのか!?

はたまた、そこに割って入る超新星の海外勢のルーキーが登場するのか!?

更に同級17歳にして、GMGへの参戦が決定している中村侑我が、待ったをかけるか!?

今年のGMGも盛り上がることは間違いないだろう。

明日は中村侑我ことYUGA編 特集予定!

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