早坂航太が再び世界へ挑戦!
文:FREEFALL編集部 高須基一朗
2017年4月より社会人一年目となる22歳の早坂航太。
社会人となり学生時代とは違い、スラックラインの練習環境に身を置く時間があまりにも乏しい中、技術の向上が伸び悩み、国内トップ選手との差は広がる一方で結果につながらず、歯がゆい現状に立たされている。
更に追い打ちをかけるように4月~6月中旬までの約二か月間は、新入社員の研修期間と重なり、スラックラインでの海外遠征に仕事を休むこともできず、他の日本人が世界で結果を残し活躍をしている中、二の足を踏まざるを得ない立場に身を置いていた。
しかしながら、ようやく一つの明るい兆しが見えてきている。
その研修期間も6月中旬で一区切りとなり落ち着き、
6月下旬にフランス開催の『NATURAL GAMES』へ参戦ができる状況が整った。
主催者と交渉の末、日本人選手として招待枠を獲得してフランスへ渡航することとなった。
招待ライダーは、フランス滞在時に最低限必要とされる数百ユーロを支給される条件でフランスへ。
まだまだスラックラインがマイナースポーツから抜け出せない実情ゆえに金銭面では、決して潤沢な資金繰りができていない現状にありながら、少なからず金銭支給がされてフランスへ招待されていることが、他人事には思えず日本人としても何より誇らしい。
これはひとえに、過去に「NATURAL GAMES」で
2012年に久保貴臣選手が世界3位、
2016年に木下晴稀選手が世界王者、田中輝登選手が準優勝、
日本人が表彰台に上り詰める快挙をやってのけてきている歴史があるからこそ、
日本とフランスのスラックラインにおける間口が広がっているがゆえに、
招待枠に日本人として早坂が抜擢されたといえるだろう。
ただ本当に残念なことは、
このフランス開催「NATURAL GAMES」のスケジュールに
ドイツ開催「WORLD SLACKLINE MASTERS」のイベントが重なってしまったことで、
世界のトップライダー達も、フランスとドイツに真っ二つに分かれて
イベント参戦となってしまっている。
とりわけドイツ「WORLD SLACKLINE MASTERS」には10周年の節目の記念のビックイベントの状況ゆえにGIBBONライダーたちすべてが、ドイツを優先せざるを得ない状況下にある。
現在、海外で快進撃を続けている木下晴稀選手(昨年度のNATURAL GAMES世界王者)
に田中輝登選手はGIBBONライダーでドイツへ遠征中ゆえに、同じフィールドで早坂が戦えないことは非常に残念な点だ。
余談だが、フランス女性ライダーのココ・ジローも、今年はこのスケジュールの重なりから、昨年度はドイツ開催「WORLD SLACKLINE MASTERS」に参戦していたが、今年度は自国フランス開催「NATURAL GAMES」を優先し参戦予定だ。
また「NATURAL GAMES」へ参戦する海外勢について耳寄りな情報が編集部に届いている。
今月GMGで世界3位の表彰台に上り詰めたアメリカのマーティン(Martín Hernandez)に
日本でもおなじみのエミ(Emiliano Gimenez)が参戦する。
間違いなく、この二人が早坂と表彰台を争うライバルとなる存在であろう。
エミに関しては、3か月前に国内「SLACKLINE REESTYLERS 2017」
ISIルール採点基準で早坂を上回る点数で表彰台へ上り詰めた結果があるがゆえに、
それを踏まえて考えれば下馬評ではエミは早坂より格上の存在である。
昨年度の前世界王者の木下晴稀選手に、準優勝の田中輝登選手が参戦しないNATURAL GAMESではあるものの
この背景を踏まえて考えてみれば、フランスでも高レベルの戦いが繰り広げられることになるであろうことは容易に想像できる。
はたして早坂は、この強豪ひしめく激戦必至の国際大会で表彰台に上り詰めることはできるのか!?
他にも、未確定ながら有名ライダーの参戦の話も浮上していることから、今週末の早坂の動向に注目せずにはいられない。
早坂本人のSNS(Facebook)でリアルタイムに情報が共有できる可能性があります。
是非とも早坂のSNSをチェックしておこう!
タイムスケジュール
現地時間6月29日21時(日本時間6月30日 早朝4時)ベストトリック・コンテスト
現地時間6月30日21時(日本時間7月1日 早朝4時)よりトリックライン予選ラウンド
現地時間7月2日22時(日本時間7月3日 早朝5時)よりに準決勝・決勝戦
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