スラックライン界が腰を据えて、向き合い取り組むべき現実とは!?

文:FREEFALL編集部 高須基一朗


スラックラインをオリンピック競技にするために何が必要なのか!?

ただ一言でオリンピックといっても、そうやすやすとオリンピック競技に認可されることはたやすいことではない。

現段階、スラックライン界が

実際に腰を据えて向き合っていくべきは、

国際オリンピック委員会(IOC)の後援を受け、

第二のオリンピックとして称されている

『WORLD GAMES』の組織団体と足並みをそろえることだ。

オリンピック同様に四年に一度 開催されているWORLD GAMESにて、

正式種目にスラックラインが入ることこそが、

オリンピック正式種目への最短の近道といえる。


スポーツクライミング(ボルダリング)も、

このWORLD GAMESへの参戦を決定し、

後に、その実績が認められる形で、

オリンピックへ認可されるケースが非常に多い。

世界中のスラックライン関係者がオリンピックを掲げる志は、

とても素晴らしいことだが、

まず切り崩すべくは

このWORLD GAMES。

ここに着眼し、既にいち早く行動している者たちもいる。

日本国内のスラックライン関係者も常に目を向けておくべき点であることを

声を大にして伝えたおきたい。


なぜ、今この段階でこのことを記事で触れているかというと、

今年に入り、日本国内でWorld Cup開催が宣言されたことが引き金となり、

世界を視野に入れて様々な組織団体が、我先にとスラックライン界の主導権争いをめぐって

活発になっている。

アメリカにはATAにISIと2つのスラックライン(トリックライン)競技組織が存在し、

いまだ世界的にも統一されたルールが存在していない。

こういった状況は、どのスポーツでも起こっている負の歴史であり、

これに待ったをかけて

一本化しないルールに対して、合理的なルールを制定し、

世界中の足並みを揃えてくことを推進するのが、

このWORLD GAMES組織の良き歴史でもある。

ボルダリングがスポーツクライミングへと名を変えていった歴史にも、

このWORLD GAMESの功績が非常に大きかった。

スポーツクライミング協会がIOCのおひざ元に存在していると

言い換えれば分かりやすいだろうか。


超えるべきポイントを確実に超えさえすれば、

早ければ1年以内に

WORLD GAMESから、スラックライン種目が正式に採用されるであろう。

どういったルールが正式発表されるのかが楽しみだ。


日本ワールドゲームズ協会公式サイト 

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